FC2ブログ

「特掃」に登録しよう

 西成で「特掃」とはNPO釜ケ崎支援機構が中心となって行なっている「特別清掃就労事業」の略称だ。
 建設などの肉体労働が無理だが、まだ仕事がしたい、生活に困っている、金が必要、という高齢者のために、大阪府、市から掃除、草刈り、保育園などのペンキ塗りなど比較的軽い仕事を請け負い、登録した人達に輪番制で仕事が回される仕組みだ。

2009年より国の「緊急雇用創出基金事業」も1日41人が加わり、現在月平均で6日ほど働けるという。
 実労働は10時から15時で日当は5700円。

 90年代以降、建設業者も年令制限が厳しくなり、55歳以上お断りのところが増えた。
 しかし今と違い、よほどのことがない限り、60歳、65歳までは生活保護の対象にもなれなかった。
 この5年から10年の端境(かざかい)期を多くの労働者は野宿でしのいできた。

 こうした経緯から、この「特掃」ができたため、登録者の条件は55歳以上との年令確認が出来ればいい。
 ただしその後彼らの中にも生活保護を受けれるようになった人が増え、登録からはずされた。要するにもっと困っている人がいるから・・生活保護で最低限の保障がある人は駄目!・・という理由だ。
 
 一方でこの町に増えている年金生活をする人達は、この特掃に登録できる。
 「一定に収入がある」という意味では、生活保護者も同様であるのに。
 ここには年金は本人が苦労して得た金だが、生活保護は行政の施しだから・・といううがった見方があるように思える。

 とりわけここ数年は生活保護を受けつつも、60、65歳にならないと、あるいは経済的困窮者でさほど病気などない人には、担当のケースワーカーから口やかましく「仕事を探せ」と言われ、これが皆にストレスを強いてもいる。
 「俺は駄目な人間だ」「まともな仕事にありつけない」と引きこもり、うつ状態に追い詰めていく。

 ならば・・と現在医療連と高齢者就労組合準備会の方々の取り組みで、この特掃の登録者を生活保護者にも広げようという動きがある。
 
 そして府や市に来年度に迫る特掃の期限切れに対し、延長そして拡大を訴えている。
 そのためには一人でも多くの人にまず登録に行って欲しいと提案している。

 そんな中、昨日一人の人に相談を受ける。
 「今日センターに登録の手続きに行ったが、友達も自分も断られた」とのことだ。
 彼自身の場合、年令証明のため、今働いてる介護の会社の証明書を提出した。すると「定職に就いてる人はだめ」と断られ、もう一人の方は長く公園で野宿しており、本人確認できるものが何一つなかったためだそうだ。
 介護の仕事をしている彼とて、今後を考え、とりあえず登録しようと考えたようだ。
 お二人とも結構落ち込んでいる。

 それで高齢者特別就労組合(準備会)の北の間さんに聞いてみる。
 「登録資格」について、住所はない、野宿でもよい! とはっきり言われる。
  生年月日の公的証明になるものとして、医療センターの診察券やお仕事支援部登録カード、三徳寮、淀川寮、大淀寮など施設の利用カード、過去の建設現場の入門証などでも良いとある。

 多分センターの職員はこの「特掃」自体を縮小したいと狙う府や市の思惑にかなうよう、あれこれ難癖つけて、登録不可としたいのではないだろうか。

 一度断られた人も再度申し込みに行こう。
 4月の受付日は12日(火)、19日(火)、26日(火)
 また最悪上記の書類、カードなど年令確認できるものが皆無の方でも、準備会で戸籍謄本が取り寄せれる形の相談などに応じるとのこと。
 
 相談したい方は、釜ケ崎医療連絡会議(市立更正相談所の向かい)、高齢者特別就労組合(準)まで連絡を!
 
   
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

はなももちび

Author:はなももちび
新潟出身。80年代を東京山谷で過ごし、90年より大阪に。阪神淡路大震災、オウムの地下鉄サリン事件のあった95年秋の道頓堀・野宿者死亡事件以降再び寄せ場に関わる。
 とりあえず食い扶持のため、一杯飲み屋を経営。
 「安く、楽しく、明日も頑張るぜ!」と思ってもらえる店つくりがコンセプト。難波屋、板酒場など周辺の気のあう先輩店とで、被災地支援、反原発の行動を出来る範囲で行なう。
活動の指針は、「力のある人は力を、知恵のある人は知恵を、そして金のある人は金を!」。  

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR